初心者の中国株長期投資

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成長株と言う名の小型株

 日本経済の高度成長期にソニーや任天堂に投資していタラ億万長者になれた。だから、今まさに経済成長している中国企業の成長株に投資すレバ億万長者になれる。なんて夢のあるタラレバ話は嫌いじゃないです。しかし、問題は「成長株」という点なんです。「成長株」つまり成長する株と聞こえはいいのですが、実際は時価総額の小さい小型株やGEMの怪しげな所謂ボロ株だったり、IPOの新興企業株など、海のものとも山のものともわからない株のことになります。
 そういった株は常に低迷・不祥事・上場廃止、倒産などのリスクと隣り合わせと言われています。
 しかも数ある成長株候補の中からいったいどうやって成長株を見出すのか?
 あるアナリストは、成長株を当てる自信がないので、IPOで成長株候補のめぼしい銘柄を全部買ってしまうそうです。そして四半期決算ごとに内容を精査して、基準からはずれた持ち株を切り捨ててゆく。その売った資金で残った成長株候補に再投資及び新規にIPO投資してゆく。
 こんな投資は資金力がないと絶対に真似なんかできませんよね。アナリストにも成長株なんてわからないのです。
 成長株を買いなさいと言うことは、宝くじの当選番号を指しながら当たりくじを買わないといけないよ、と言っているのと同じレベルに思えます。
 私達は相場の結果を知っています。だから、過去のソニーや任天堂の株を成長株と言うことができるのです。つまり、成長株とは結果論なんです。その影にどれだけたくさんの企業が消えていったことでしょう。
 私の尊敬する投資家達も成長株に関して、注意を呼びかけています。
 例えば、日本人にも人気があるIT新興株について、春山昇華氏は2009年1月6日のブログのコメント欄において次のように述べています。
  「一般的には、特にQuants系は、そのような割高感をもっていると思います。 なお、IT産業は見かけは成長率が高そうに見えますが、株価パフォーマンス的にはダメです。その一番の理由は、IPO価格が超割高でデビューするからです。 特に日本などは、経営者がPER=100倍じゃないと嫌だと主張するケースが多いと聞いています。要は、IPO=会社経営のゴールという『投資家に売りつけて終わり』という傾向が強いからだと言われています」
 IT株には夢を抱かせる、危険な誘惑を感じます(汗)。
 また、カテキン氏は2008年4月1日のブログにおいて中国の成長株と言う名の小型株、新興株の危うさについて次のように述べています。
 「『香港市場上場企業・中国本土関連企業・時価総額が小さい・成長性が高そうな業態・新規上場・一見やり手経営者』などの検索キーワードに引っかかる企業の中で、本当に本気で成長する気のある企業がどれほど少ないかという事について再確認させられた。
 私は、そこそこ真剣に香港市場に関わって6.7年になるが、私の記憶では所謂新興企業が大きく成功し、株価も指数以上に順調に騰がり続けたような企業は本当に数えるほどしかない。 逆に、上場停止になった企業や何年も底辺を彷徨うような株価の企業は山ほどある。
 その他にもいろいろな理由が挙げられるが、とにかく『香港市場に上場してくる新興企業の中から宝物を探しうる可能性はとても低い』という結論に行き着いた。
 この先またどう変化するかわからないが、とにかく現状の香港市場はステータスを求めるのではなく、単に『中国の成長を餌に外人の金にたかれる場所』と思っている銭の亡者的企業家が集まりやすい。
 そういう意味で私は今後香港上場の実態がよく掴めない新興企業には投資しない事にした訳」
 さらに、このことを踏まえて、カテキン氏は2008年12月15日のブログ「私の株の原則・・・」の中で小型株について次のように述べています。
 「所謂成長小型株やまだ配当も行ってない企業への投資はしない。
 本気の金額は過去に投資した事(自分なりに調べた事)のある大型銘柄だけにする」
 私の投資姿勢は、このカテキン氏の投資原則にかなり影響を受けています。
 レッド・センセーションの田代尚機氏は、自身の2008年11月28日のメルマガ「中国株投資レッスン」において次のように述べています。
 「改革開放以来30年が経とうとしているが、民営企業経営者の犯罪が絶えない。市場経済を導入する過程で、どうしても法律の整備、行政の規範化が間に合わず、極めて道徳を逸脱したような行為、不公平極まる行為が見逃されている。一方で、国有企業の壁、規制の壁は厚い。何の後ろ盾もない
個人は銀行から資金を借りることすら非常に難しい。こうした現状を打破し、成功を収めるためには、少々常識からはみ出した行動を取らざるを得ない状況である。
(中略)
 民営企業にはこうしたリスクがある。中国株はやはり国有大型企業を中心に投資すべきだと思う」
 さて、中国経済全体が底上げする中、あえて危険を冒して成長株なんて怪しく高リスクなものに手を出さずに、大型優良株を買った方が賢明です。
 臆せずに言えば、成長株なんてものは、もう大型優良株で成功しお腹いっぱい儲けた投資家が余裕資金で行う博打としか思えません。または、ネット中国株掲示板などで「オレはこんな素晴らしい成長株を発見したぞ」という手合いの虚栄心を満たすだけの代物なんです。
 よって真面目に日々働くリーマン弱小投資家が、そんな金持ちの道楽やネットの幻想である成長株なんてものに付き合う必要はないし、大切な虎の子を決して預けたりしてはいけないのです。
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