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珠江デルタに融合する香港 【2】

中国株ブログ-

 2009年1月、広東省と香港の両政府による協力会議『粤港合作連席会議第12回工作会議』が開催されました。
 2009年2月13日付「サーチナ」が次のように報じています。

 広州市で1月21日、広東省と香港の両政府による協力会議「粤港合作連席会議第12回工作会議」が開催され、「珠江デルタ地区改革発展計画要綱(2008-2020年)」の推進について協議された。同計画は国家発展改革委員会が策定し国務院常務会議が昨年12月17日に採択。珠江デルタ九市の2020年までの発展戦略をまとめ、広東省、香港、マカオの地域協力を初めて国家計画に盛り込んだものとなっている。香港にとってはサービス業の中国本土進出が促進され、国際金融センターや国際物流センターとしての地位確保につながる内容となっているほか、広東省との関係がさらに緊密化することで発展の余地が広がる。
 珠江デルタとは広東省の広州、深セン、珠海、仏山、江門、東莞、中山、恵州、肇慶の9市を指す。これに香港、マカオの2つの特別行政区を合わせた地域が大珠江デルタと呼ばれる。今回の計画要綱の範囲はこの広東省9市を主とし、香港、マカオとの緊密な協力も踏まえたものとなっている。
 計画策定を統括した発展改革委の杜鷹・副主任は正式発表の記者会見で、重点は金融、貿易などの現代サービス業の協力促進と説明。香港・マカオと中国本土による「より緊密な経済・貿易関係に向けた協定(CEPA)」で認可のスピードに不満が出ているため、広東省政府に一部認可権を移譲することも盛り込んだという。
 粤港合作連席会議第12回工作会議でも同計画の推進に向けて協議し、両政府による推進チームの設置などで合意。2日付『明報』によると、香港特区政府規画署と広東省政府規画部門が具体的な提案を策定しており、11都市による定例会議が考えられているほか、第12次5カ年計画入りも目指している。


 2009年3月、全人代において香港と広東省の協力関係を強化することが政府活動報告として言及されました。
 2009年3月13日付「サーチナ」が次のように報じています。

 第11期全国人民代表大会(全人代、国会に相当)第2回会議で温家宝・首相が発表した政府活動報告では、金融危機にあえぐ香港への支援策として、港珠澳大橋や広州-香港間高速鉄道といった越境インフラ建設の推進加速や、香港・マカオとの人民元による貿易決済の試行推進などが盛り込まれた。
 これらは主に香港と広東省の協力関係を強化することを意味している。先に国務院が採択した「珠江デルタ地区改革発展計画要綱」に続いて、広東省・香港・マカオの協力推進が国家戦略として重要な位置付けとなったことを示すものとみられ、広東省側も呼応する姿勢を見せている。
 政府活動報告で香港・マカオに言及した部分は、「香港・マカオとの人民元による貿易決済の試行推進」「広東省・香港・マカオ三地の協力の拡大・深化」「港珠澳大橋、香港・深セン空港連絡鉄道、広州-香港間高速鉄道などのインフラ建設の推進加速」「中国本土サービス業の香港・マカオへの開放拡大」「本土の香港・マカオ系企業、特に中小企業の発展、経営難の解決に向けた有効な支援措置を打ち出す」となっている。
 約300字という、これまでの政府活動報告には見られなかった長さを割いていると同時に、内容が具体的に示されている。6日付『香港経済日報』によると、香港・マカオに関してはもともと原則的な内容しか書かれていなかったが、温首相の指示によって香港・マカオを金融危機による打撃から脱却させるための具体的な措置を盛り込むことになったという。


 そして2009年4月8日付「済龍China Press」が次のように報じました。

 4月8日、香港証券取引所(香港交易及結算所)は『中国企業の中国現地・海外資金需要に対応するため、香港取引所は深セン取引所とのさらなる『緊密協力協議』に合意した」と発表した。
 香港証券取引所担当者は、「深セン証券取引所とは長期にわたって協力し、取引を交わしてきた。新しい協議の合意は今後の両取引所の発展において有効であり、特に情報伝達、商品開発、人員訓練などでの発展が期待される」と発表した。


 一連の広東省と香港の流れの中における、今回の香港証券取引所と深セン証券取引所の「緊密協力協議」の合意は将来の合併含みを噂されています。
 なぜなら、2009年4月7日付「日経ビジネスオンライン」が報じた次のような実情があるからです。

 深セン市場は広東省など中国華南経済の要のはずだが、上海市場とは年々、差をつけられている。大型の国有企業はほとんどが上海市場に上場、今や時価総額は上海の4分の1。しかし、広東省の経済規模は上海の2倍近い中国トップを誇る。

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