初心者の中国株長期投資

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【香港証券取引所(00388)】 上海の復権〈3〉利用された香港証券取引所の3ヵ年計画

 07年「帰ってきたレッドセンセーション-オリンピック後の中国を読み解く-第26回 歴史は何を物語るのか(香港編)?(後半)」において、レッド・センセーションの田代尚機氏は、香港について次のように述べた。
 「前編では欧米から見た香港市場について書いた。もちろん欧米の金融機関、機関投資家だけの力で現在の香港市場ができあがったわけではない。中国政府による国有企業改革、国家発展政策、産業政策が、欧米の金融機関、機関投資家の求めるものと一致したからこそ、今の香港市場が存在する。
 中国は現在でも社会主義国家である。経済の中心にある計画経済を少しずつ市場経済に変えていく作業が延々と続いている。その市場化の中核をなすのがここに上げた国有企業改革であり、国家発展政策、産業政策である。
(中略)
 前回示したように、これまでいろいろなセクターの市場経済化改革が行われ、多数の上場企業が生まれてきた。H株の歴史はまさに中国の諸改革の歴史でもある。おおよそすべての産業で一通り市場化は済んでいるが、各産業によって上場企業の厚みに差がある。今後はその差を埋めるような作業が続くであろう。
 また、銀行の一部、インフラ建設のかなりの部分で改革が遅れている。今後長期にわたり、上場を通じた改革は必要である。そのためにはA株市場だけでは不十分。欧米市場の窓口としての香港市場は非常に重要である。中国は、欧米の金融機関、機関投資家の持つ膨大な資金力、企業改革の能力、優れた企業経営能力などを是非とも取り入れたいのである。
(中略)
 最も重要なことは、欧米諸国にとっても、中国にとっても、香港市場は非常に利用価値が大きいということだ。そのことだけは忘れるべきではない。金の卵を産む鶏をむざむざ見殺しにしてしまうほど、かれらは淡白ではない」
 香港市場は非常に利用価値が大きい、というのは香港側からすると複雑な気持ちになる表現ですね。
 さて、時は2009年3月25日に中国政府が「2020年までに上海に国際金融センターを建設する」と発表する約3ヶ月前の2009年1月まで遡ります。
 今年は香港証券取引所(00388)が、(1)中国本土市場との関係強化、(2)事業拡大、(3)サービス向上、の3つを柱とする3ヵ年計画計画(07年~09年)を策定する最後の年だったのです。
 既に本土取引所との人的交流を進め、事業拡大の一環として海外企業の上場規制を緩和しました。
(【香港証券取引所(00388)】 アジアの市場から世界の市場を目指す-参照)
 そして、中国株四半期速報2009年春号によれば、2009年1月に香港証券取引所(00388)は、上海証券証券取引所との協力関係をさらに緊密にすることで双方が基本合意していたのです。内容としては、情報共有、商品開発 人材育成の三方面においてお互いが便宜を図ること。香港証券取引所(00388)側が、中国企業の内外での資金調達の支援、ETFなど金融商品開発のサポートをすることが盛り込まれていました。
 つまり、香港証券取引所(00388)が上海証券取引所に協力する体制となっていました。
 そして今回の政府の上海国際金融センターの発表となると、香港証券取引所(00388)は、やはり利用されたのでしょうか?

■ 高度成長を遂げた国の株価がどうなったか?それは私たち日本人がよく知っている事実です。たとえば、日本のリーディングカンパニーであるソニーを考えてみましょう。1955年8月に店頭公開したときには、ソニーの株式は1000株を13万8000円で購入することができました。その後、13回の株主割り当て、無償分割を経て、2000年には、公開当時の1万9000倍にものぼる最高値をつけるに至りました。すなわち、46年間保有し続けただけで26億4295万円に”化けた”計算になります。これはソニーだけの話しではありません。トヨタであれ、ホンダであれ、松下であれ、それこそ日本中のありとあらゆる株が大暴騰したのです。そもそも、日経平均株価指数が戦後の40年間で221倍にもなったのです。では、これからソニー株を買って1万9000倍になるでしょうか?もちろん断定は出来ませんが、既にソニーは大企業ですから、可能性が非常に低いのは想像に難くないと思います。
 しかし、視点をちょっと変えるだけで、過去の日本株を買ってずっと持っていたのと同じような成果を得ることができます。具体的にはどうすればいいのかというと、昭和30~40年代の日本と同じような状況にある開発途上国の株を今買って、ずっと持っていることです。GDPが年間7~9%も上昇しているような中国であれば、過去の日本と同じような株価の上昇が期待できます。つまり、中国株を買うということは、昭和30年代、40年代の日本の株を買うのと同じようなことだと言えるのではないでしょうか。
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